こんにちは。motoです。
今回はイレクターパイプを使って、オリジナルの植物棚を作ってみました。
イレクターパイプとは、スチールパイプにプラスチックをコーティングしている軽くて丈夫な素材です。
Φ28mmのパイプ(Φ32,42mmもあります)とジョイントパーツを自由に組み合わせて、
好きなサイズのラックなどを自由に作ることができます。
「既製品では対応できないサイズのもの」や、「カスタマイズ性が高いもの」を作りたい場合にはかなりおすすめになります。
イレクターパイプで棚(ラック)を作ろうとしている方は参考になるかと思います。
今回作成するラックと使用するパーツ概要
今回作成するのは、植物のチランジア(エアプランツ)を置いたり、吊るすためのラックです。
基本的に、ラックは量産品を買ったほうがコスト的には安くなるのですが、
「サイズが自由」だったり、「拡張性に優れる」のがイレクターパイプの良いところです。
表面は樹脂でつるつるした感じですが、中はスチールなので、強度も十分です。

イレクターパイプをカットして組み合わせていくので、自分の好きなサイズで作ることができます。
今回は、過去に使っていたローテーブルを植物コーナーにするため、ローテーブルの上に配置できるサイズ感で作成します。
今回は簡単なラックを作成します。下記のイメージで。パーツ①については後ほど説明しますね。

イレクターパイプとハンドカッターについて
今回イレクターパイプは矢崎化工のものを使用します。
イレクターの長さは300,450,600,900,1200,1500,2000mmがあります。
が、amazonで売っているものは送料がかかるものや、購入制限がついているものがありました。
とは言え、ものを探しに行くのも面倒なので、今回は長いサイズ900,1200を中心に購入し、
使用したいサイズにカットすることにしました。
パイプのカットにはこちらを用いました。矢崎のハンドカッターよりも安く、評価も高く良さそうだったためです。
ジョイントパーツについて
ジョイントパーツは大きく分けて2種類です。(各社同じ感じです)
- メタルジョイント:ボルトで固定=取り外しが可能
- プラスチックジョイント:接着剤で固定=基本は取り外せない
素材の好みもあるかと思いますが、接着した後に取り外すことがあるかかどうかがポイントになると思います。
私は接着剤で付けるというのが面倒だったこと、後々拡張していく可能性が高かったのでメタルジョイントを選定しました。
※やっぱりメタルジョイントのほうがカッコいいですしね。
今回はかなりシンプルなラックなので、下記のパーツを使います。矢崎化工にも同じパーツがありますが、値段が3倍以上違うので、コストカットです。
ただし、3980円以上でないと配送料がかかるのでご注意を(2025年2/20時点)。
数百円くらいのパーツでも、バンバンカートに入れていくと結構効きますからね…
ちなみに、パーツを見ているとプラスチックジョイントのほうがパーツの幅は多いですね。
棚にしたいときは板受けパーツがないと厳しいですねぇ…
全部メタルにしたいんだけど…と思いましたけど、作るアイテムによってはプラスチックを使用せざるを得ない感じです。
メタル+プラスチックになるならば、いっそのこと全プラスチックのがよいかもですね。
その他 キャップパーツについて
また、イレクターパイプの切断面は当然スチールです。
カット面はある程度バリなどがあるため、ゴムキャップを付けたほうがいいです。
特に床はすべり止めの効果もあるので、絶対つけた方がいいです。
これを付けると、安定感が段違いですね。
キャスターもあったりしますので、気になる方は調べてみてください。
イレクターパイプをカットしていくやり方
そもそも、このイレクターパイプを使ってラックを作れると知った時、
「ハンドカッターでパイプが切れる?ほんとか?」と思ってしまいました。
どういう原理で切るかというと、下のようにパイプをある程度固定しながら、刃を少しずつ入れて回していく感じ。

じっくりと、刃を入れながら切り込んでいくイメージです。
簡単なポンチ絵作りました。外側から薄く切っていくイメージですね。

やってみた結果、まぁ確かに切れる。切れるけど…
個人的な感想としては下記2点
- まぁまぁ力がいる:すべり止めのついた手袋があるとよいです。
- 工夫しないと刃が滑って正確な長さに切れない
【カットの感想1】まぁまぁ力がいる
これについては、切る原理も影響してきます。
先ほどご説明した通りで、ノブを回して刃をパイプに食い込ませた状態で、ハンドカッターを回転させて切っていきます。
それはつまり、
「刃の食い込み量が大きい=抵抗が大きくなるので回転させるのに力がいる」ことになります。
普通に何も考えずにやっていたら、手にマメができてしまいました。

パワーに自信がある方以外は、「切込み量は少しずつ」にするほうがよさそうです。
また、素手ではこのようにマメができてしまうので、すべり止めのついた手袋などがあるといいです。
【カットの感想2】工夫しないと刃が滑って正確な長さに切れない
これ、正確な棚のサイズにカットしたい場合には結構シビアです。
カットするとき、当然ここでカットするというしるしをつけると思います。
そこのしるしに刃を当てるところまでは問題ないです。
紹介しているハンドカッターの使い方では、
葉を少し食い込ませた後、1/4ほど回転させると記載されています。
その後、1周まわして切り込むのですが、その際にパイプが動いてしまうことがあります。
動いてしまうと、最初の切込み位置と、1周回った時の切込み位置がずれます。笑
こういうことが起こると、設計がずれたり、外観が悪くなってしまうので避けたいところ。
私がそうならないように工夫したのは、下記2点です。
- 固定時にパイプとカッターの垂直になるようしっかりと押し付ける(下記写真参考)
- 切込みを入れ、1/4回転させたところでノブを少し回して更に刃を切り込む

前者は、パイプの固定がしっかりとされるように、パイプとハンドカッターの位置をずらさないためです。
後者は、パイプとハンドカッターの固定が甘い場合、回転させるときにパイプがずれてしまうことがあります。
ズレが起こると、切込み位置もずれてしまうのですが、
スタートから1/4回転させた後刃を少し深く入れると、パイプとハンドカッターの位置ずれがしにくくになります。
ただ、この辺りは多少失敗する可能性があるので、心配ならカット練習用の部材を用意しておくのもアリかもしれません。
私は、私の趣味用のラックなので、「多少いびつでもいいか」と思ったのでテキトーに切りました。
とは言え、数mmずれるのはなんとなく気持ち悪いので、少し工夫してみたって感じですね。
カットが終わったら、あとは組み合わせるだけ。
カットが一番のめんどうなところと言っても過言でありません。
私は丁度日常生活でごたついているときにこのカット作業をやっていたので、全部終わるまでに1週間くらいかかってしまいました。
それくらい1カットが疲れるって感じでした。もう切りたくない笑
カットが終われば組み立てて完成です。メタルラックは六角で締めるだけなので簡単で良いですね。
六角レンチをお持ちでない方はこちらをどうぞ。使いやすいです。
ちなみに、私はコルクやワイヤーで巻いたチランジアを掛けるラックなので、もう少しアレンジしています。
よくあるのは、メッシュワイヤーを壁にして掛ける感じですよね。
現在の賃貸では、リビングにこのラックを置くことになるので、少し見た目を良くしたく、
エキスパンドメタルにすることにしました。
調べていると、和気産業のラスティーというものが既製品でいい感じでしたので、採用しました。
サイズはある程度縛られてしまいますが、見た目が良い反面、入手性の悪いエキスパンドメタルを手軽に買えるのは良いです。

ちなみに、結構重さがあるこのエキスパンドメタルはイレクターのジョイントで固定したかったのですが、そういうパーツがなかったんですよね…
いろいろと迷った末、樹脂パイプクランプ+結束バンド(+マジックバンド)で固定しました。
結束バンドってかなり万能ですね
また、棚の底面としては、プラスチックジョイントを使いたくなかったので、このパーツを使って板受けにしました。

薄いパーツなら挟めるのですが、購入したエキスパンドメタルは厚みのせいで挟めないため、仕方なく板受けです。
精度の問題かボルトを締めてもずれてくるものが8個中1つであったので、このパーツはいまいちかもしれません。
後々思いましたが、普通に板受けはプラスチックジョイントでいいかと思います。
まとめ
イレクターパイプは、強度+加工性に優れたDIYのおすすめアイテム。
ハンドカッターで簡単にカットできるので、自分がほしいサイズ感で棚などをつくることができます。
パイプをつなげるジョイントパーツをメタルにすれば六角レンチで取り付けられるため、
今後の拡張性にも最適です。
既製品にないサイズの棚を作りたい方や、ジャストフィットする棚を作りたい方はぜひ挑戦してみてください。
コメント