エアプランツの特徴と育成方法について

植物

こんにちは motoです。

みなさんはエアプランツという植物をご存じでしょうか?

Wikipediaによると

エアープランツ(Airplants)とは、ハナアナナス属のうち、空中の水分に依存し、そのため土や根を必要とせず葉から雨や空気中の水分を吸収する着生植物をいう。

Wikipedia エアープランツ より

なんかわかったようなわからないようなって感じですよね。

今は、

土がなくても育てられる植物とだけ覚えておけば大丈夫です。

私はエアプランツを本格的に育て始めてからまだ1年半くらいと浅いですが、

この一年で続々とエアプランツを買い集めています。

エアプランツを集め始めるとわかりますが、めちゃくちゃ所有欲をそそられる奥深い植物です。

この記事で、エアプランツ(チランジア)を育成をみなさんに布教したいと思います。

 

この記事を読めば、

  • エアプランツの特徴
  • エアプランツの育て方

がわかります。

少しでも興味のある方は是非読んでみてください。

エアプランツの特徴について

おさらいですが、

エアープランツ(Airplants)とは、ハナアナナス属のうち、空中の水分に依存し、そのため土や根を必要とせず葉から雨や空気中の水分を吸収する着生植物をいう。

Wikipedia エアープランツ より

上の情報から、抜き出すと以下の通り。

  1. 土や根を必要としない
  2. 空気中から水分を吸収する
  3. 着生植物

エアプランツの特徴1.空気中から水分を吸収する

土に根を下ろさずに成長することからエアプランツ(Airplants)と呼ばれるようになったようです。

名前から勘違いしそうになりますが、エアプランツの育成に水やりは必要です。

原生地では、霧や雨から水分を吸収し成長しているようです。

ですが、日本ではしょっちゅう霧が出る地域は少ないはずですので、水やりが必須ということ。

 

エアプランツは、霧や雨から水を吸収しやすくなるように

トリコームと呼ばれる白い毛で空気中にある水分の吸収効率を高めています。

このトリコームが多ければ、白っぽいもの、少なければ緑っぽい色味になります。

トリコームがわかりやすいものをマクロレンズで撮影しました。

左のものはロリアセアという小さなエアプランツです。2,3cmくらいで本当に小さい。こっちはトリコームが棘みたいな感じに見えますね。

右のものはミトラエンシスというエアプランツ。こっちは冬の毛布みたいな感じの見え方です。

このように、エアプランツはトリコームと呼ばれる白い毛で水を効率よく吸収できるようになっています。

エアプランツの特徴2.土や根を必要としない

先ほどエアプランツはトリコームという毛で効率よく水を吸収できると説明しましたが、

水を根から吸収する必要がないため、土に植える必要がありません。

これ、めっちゃメリットとして大きいんですよね。

 

既に観葉植物を育てている方は理解していただけると思いますが、

植物を集めていくと、育成エリアが部屋(もしくはベランダ)を圧迫しがちです。

場所を気にするあまり、植物の購入意欲を抑えている方かなり多いですよね。

もちろん、私もです。

この問題に対応できるのが、エアプランツです。

エアプランツはものによって最大サイズが変わってくるものの、5~15cmくらいのものが多いかと思います。(種類にもよります)

鉢で管理する必要がないため、工夫すれば観葉植物でぎちぎちなあなたの家にもまだ置けます

ワイヤーなどで巻きつけて、すでに育てている観葉植物の枝にかけて育ててもいいですね。

エアプランツの特徴3.着生植物

空気から水を吸収するためのトリコームがあり、土に植える必要がないとなれば、

根はないのか?

や、

エアプランツはどうやって原生しているのか? 気になりますよね。

実はエアプランツは着生植物です。

着生植物(ちゃくせいしょくぶつ)とは、土壌に根を下ろさず、他の木の上、あるいは岩盤などに根を張って生活する植物のことである。

Wikipedia 着生植物 より

なので、根はどちらかというと、着生する(木やものに引っ付く)ためのものに近いようです。

また、育てていて調子が上がってくると根が伸びてくる印象があり、

家で育てているカピタータ(尋常じゃないスピードで成長しています)はこの半年で根が大変なことになりました。

2023/6月(カインズホームで購入)

2023/2/12(約8か月後)

2023/7/7

途中で巻いたワイヤーからはみ出すように成長しています笑

 

ちなみに、原生地(北アメリカ南部~南アメリカ大陸)では、エアプランツたちが木やサボテン、石、電線などに着生しているようです。

エアプランツを自生地に近い感じで育てるなら、流木やコルクにつけることもおすすめです。

ロリアセア コルク付け

着生させたほうが育ちがいいのか?は体感でもよくわかってませんが、

つけたときの見栄えがよくなるのでおすすめです。

ワイヤーで掛けておくよりも、着生させたエアプランツをベランダや家の中に置いておくだけでおしゃれな感じがします

個人的には流木よりもコルクのほうが好きですね。

エアプランツ 育成のマインド 種類や原生地で性質が異なることを知っておく

上で少し述べましたが、エアプランツは北アメリカの南部~南アメリカとかなり広い範囲で自生しています。

生息地のイメージ図 ※書籍の情報をもとにざっくり引いています

このように、エアプランツは広い範囲で生息しているということは、

  • 標高が高い地域に群生しているもの
  • 標高が低い地域で生息しているもの
  • 乾燥している地域に生息しているもの
  • 湿度が高い地域で生息しているものなど

様々なわけですよね。

育てているエアプランツ(一部) サイズも形状も全然違う。(もともとの小型から親株から取れた子株も混ざってます)

つまり、

種類・原産地によって好む水やり頻度、風量、日照量が変わるということ

なので、エアプランツをしっかりと育てていきたいとなれば、原生地などを知り、

どういう環境で生きてきたものかを想像することが、意外と重要になってきます。

 

ただ、こればかりはすぐに覚えられるものではなく、

私もまだまだ書籍やネットの情報を頼りに少しづつ学んでいっている状況なので、

そこまで気にする必要はないです。

でも、原生地を知っておくだけで育て方のイメージが掴みやすくなるということは覚えておいてください。

ちなみに、エアプランツの普及種であれば基本的に強く、育てやすいものが多いのでほとんど気にしなくとも育てられます。

もし興味があれば、まずはダイソーやホームセンターで購入してみましょう。

最後に少し紹介しますね。

エアプランツ 私が育てている場所 日当たりが良すぎない室外

そうはいっても、実際にどうやって育てていけばいいの?って感じになりますよね。

私の場合は、室外で管理しています。

やはりすべての植物は自然界(外)で自生していますよね。

なので、

とにかく成長を楽しみたいという方は、圧倒的に成長する室外管理がおすすめ

成長を実感するのが、植物を育てる醍醐味ですからね。

ただし、以下の点は注意が必要です。

  • 直射日光が長時間当たる場合は、遮光などの対応が必要
  • 寒くなってくると、弱ったり成長が止まってしまう(最悪枯れる)

前述の通り、エアプランツは木などに着生して成長する植物です。

イメージしてもらえばわかりますが、

エアプランツが木の幹についているとすれば、直射日光が当たる時間はそこまで多くないでしょう。

つまり、エアプランツ(の多く)は直射日光に強いわけではない、ということ。

私の場合は、午前中の1~2時間程度だけ直射日光が当たる場所でエアプランツを管理しています。

こんな感じです。左下のメリディオナリス(=レクルビフォリア)は直射日光当たってますけど、

朝の強くない日差し1時間くらいなので、問題ない感じですね。

一方でエアプランツに対し、強い光が当たると葉っぱが赤くなることがあります(葉焼け)。

春すぎに外に出したら、葉焼けして葉先が赤くなりました。 
※ストレプトフィラ 水が不足すると葉がくるくるになるかわいいやつ。

わたしも今年葉焼けさせてしまいました。

その場合は少し調整して、光の当たる量が少ない場所に置き換えたりしてました。

お住いの環境にもよりますし、光を欲しがる種類かどうかにもよりますので、

怖ければ、直射日光が当たらない場所に置くのが無難です。

最初は日陰のところで育てていき、

新しく出てくる葉が徒長気味だったら、少しづつ光が当たりやすいところに動かしていくのもいいと思います。

日当たりがいい室外で管理したい場合

もし直射日光が長時間当たるけど、外で管理したい場合は遮光ネットを使うことを検討するといいかもしれません。

もしくは、外で観葉植物を育てている方で、日光を遮られるなら、その観葉植物に掛けてもいいかもしれません。

室内で管理したい場合

室内の場合は、レースカーテン越しに置ける場所か、LEDで光を照射してあげましょう。

 

室内でLEDを照射させる場合は、LEDのON/OFFをスケジューリングし自動化するのがおすすめ。

数千円でできるので試してみてください。

 

また、室内管理の場合は、空気の流れが悪い場合が多いです。

その場合はサーキュレーターや扇風機を使って部屋の中の空気を動かすと良いでしょう

サーキュレーターや扇風機がない場合は、換気扇などを日中付けておくだけでも多少効果はあります

(換気扇と別の部屋とか、換気扇から遠すぎる場合は効果が低いかもですが。)

エアプランツ 水やりについて

エアプランツの水やりは結構難しいイメージでした。

とは言っても、私もなんだかんだ育てられているので、

観葉植物をすでに育てており、植物をちゃんと見てその都度対応を変えられる人であれば難しくないと思います。

私のように室外で育てている方は、水を結構欲しがると思います。(秋冬以外は気温も高く、風も吹くので乾燥するから)

私は、水を毎朝霧吹きでビタビタにすることを日課にしています。

ただ、春すぎに室内⇔室外に出すときなど環境が大きく変わるときには、

少しづつ水の頻度を上げていくようにしたほうがいいです。

私は今年の春ごろに、エアプランツを外に出しました

みずやりの頻度としては、出した次の日から毎日水を与え始めました。

おそらく気温もそこまで高くない+室内に長い期間いたことで、水を吸収できる準備ができていなかったのでしょう。

吸収できる水よりも多く水をあげてしまったことで、

褐斑細菌病が再発し、広がってしまいました(下の写真で、茶色っぽくなっているところ)。

ピントが合ってませんが、葉っぱのところどころに茶色くなっている。

この褐斑細菌病は、昨年度の寒くなるタイミングと

今年の春先に外に出し、水をあげすぎたタイミングで出てきていることから、

吸収できる水の量 < 与える水の量

となった時に、株が弱り、褐斑細菌病などが広がってしまうという感じのようです。

要は水が多すぎると、人間でいう体調を崩したような感じですか。

これまでの経験や、書籍などの情報から考えると、

  • エアプランツは乾燥に耐える力が強い
  • 水が多すぎる状態になると弱る

感想には強いので、どちらかというと乾燥寄りから育てていき、水がもっと吸えそうなら少しづつ水を増やすが無難だと思います。

なので、私としては下記のやり方を提案します。

  1. 水を2,3日に1回とルールを決めて実行する。
  2. 半月に1度は必ず植物をじっくり観察する。
  3. 2.の際に変化があれば、水を増やしたり減らしたりする

どうしても各々の環境が違い過ぎるので、画一的にこうすればいいみたいなのはないと思っています。

なので、枯らさないことを大前提として無難に調整していくのがいいと思っています。

最後に 初心者におすすめのエアプランツ

一般的に育てやすいものは以下の通り。

  • イオナンタ
  • ハリシー
  • ストリクタ
  • カピタータ
  • ストレプトフィラ
  • ロリアセア
  • カプトメデューサエ
  • ブラキカウロス
  • キセログラフィカ

ロリアセアは小さくて、育てやすくて、子株も増えやすいので、特におすすめしたいところですが、

入手が少し難点。ネットで買うのがいいですね。

ダイソーなどで入手するのもよし、少し奮発してロリアセアから入るのもよしです。

↑PEGマーケットさんがおすすめ。

私は過去にストレプトフィラ購入でお世話になりましたが、梱包および配送も安心できました。

ダイソーでもネットでも、とにかくサクっと購入して育て始めてみましょう。

ダイソーで100円から始めてみる方は、イオナンタがおすすめ。

イオナンタはエアプランツを集めている人のほとんどが持っていて、種類もめっちゃ多いです。

これだけ普及しているエアプランツなので、めっちゃ育てやすいです。

他にはうちの環境下で尋常じゃなく成長しているカピタータや、カプトメデューサエも育てやすい感じですね。

イオナンタ
ダイソーで購入のイオナンタ 
状態はそこまでよくなかったが、形がなんか好きで購入
イオナンタから子株
気づいたら子株が出てきてました。こういうのも楽しい。
ホームセンターで購入のカプトメヂューサエ
最近調子よく、葉っぱがうねうねしてきました。根もめっちゃ出てる。

まあ、ダイソーやホームセンターで売っているものはだいたい育てやすいので、

見た目で選んで買って育てるのも面白いですよ。

ぜひ挑戦してみてください!

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