【オールドレンズ 接写から無限遠まで】 shoten ヘリコイド付きマウントアダプターのすすめ

オールドレンズ

こんにちは、motoです。

オールドレンズを使って撮影楽しんでますでしょうか。

お使いのオールドレンズによっては、

「もっと寄って写真を撮りたいときありますよね。

オールドレンズは現行レンズよりも最短撮影距離の点で劣っていることがよくあります。

つまり、小さい被写体に近づいて画面上で大きく映すのが難しいということです…

 

ちなみに、私が愛用している LeicaのSummarは最短撮影距離1mです。

下の写真が最短撮影距離1mで観葉植物を撮った写真です。

moto
moto

もうすこしさ、、、寄れない???

と思う事がめっちゃありました。

特に、比較的小さいものを撮ろうとした時にこのような状況になりますよね。

このように小さな被写体を写真に写す時、撮った後の写真を見て、

「ん~~~、なんか違う…」

となって、小さい対象物に対して写真を撮るのをやめるなんてもったいないです。

この時におすすめなのが、ヘリコイド付きのマウントアダプターを使うことです。

エクステンションチューブという方法であればコストメリットもあるのですが、接写できる代わりに遠方のピントが合わなくなり、汎用性が落ちてしまうのです。

その点ヘリコイド付きマウントアダプターを使えば、ストレスなく接写から無限遠までの写真が撮れるようになります

 

今日の記事を読めば、

  • オールドレンズで更に寄って(接写して)写真を撮る方法
  • 実際にどのぐらい寄れるようになるのか。
  • ヘリコイド付きマウントアダプターの選び方

がわかります。

オールドレンズ 最短距離が長い問題 最短撮影距離1m(100cm)を確認する

現行のレンズを使ってから、オールドレンズを使い始めると

オールドレンズは思った以上に寄って写真が撮れないので使いにくい

と感じたことありますよね。

私がNikon Z50とセットで購入したキットレンズのNIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VRだと、

最短撮影距離が20cm~30cmとなっています。

これに対し、オールドレンズは最短撮影距離が50cm~100cmのものが普通にあります。(レンズメーカーや焦点距離、年代などでも変わります。)

50,60cmであればまだ許容できるんですが、100cmだともうちょい寄りたい気持ちが強くなりますよね。

というか、最短撮影距離が1mだと料理の写真も満足に取れませんね…

実際にフルサイズミラーレスに焦点距離50mmのレンズを付けて、100cmでどこまで寄れるか写真を撮ってみました。

サイズ感がわかるもの…と考えた結果食パンを映しています笑

食パンくらいのサイズであれば、問題ないといえば問題ない感じです。

とは言え、食パンよりも小さくなればなるほど、被写体が目立たなくなってしまうということは間違いないですね。

特に散歩やちょっとしたおでかけにカメラを持っていくことが多いと、ちょっと目に留まった被写体が小さいこともよくありますよね。

こういう時に、もう少し寄って撮れると心強いです。

最短撮影距離(=被写体に近づける距離)が短ければ短いほど、撮影するときの汎用性が高くなります。

なので、寄って撮るための方法を紹介していきます。

最短距離を短くする方法①:マウントアダプターとカメラの間にエクステンションチューブ(接写リング)を入れる

オールドレンズだと、レンズによっては最短撮影距離によって、

小さな被写体を大きく映せない可能性があることがわかりました。

そこで、最短撮影距離を短くして、寄って撮る工夫について説明します。

ズバリ、

「カメラとマウントアダプターの間に接写リングを入れる」ことです。

接写リングって何?って感じだと思いますが、カメラとレンズの間をあけるためのただの筒です。

これを入れることで、接写することができるようになります。

但し、エクステンションチューブを入れればそれでよいかと言えば、問題もあります。

エクステンションチューブを入れるメリット、デメリット

メリット、デメリットは以下の通りです。

  • レンズの最短撮影距離よりも被写体に寄って写真を撮れる
  • 後述のヘリコイド付きマウントアダプターよりもコストを抑えて接写できる
  • 遠いところのピントが合わなくなる。

接写リングをマウントアダプターとカメラの間に入れることで、レンズの最短撮影距離よりも近づいて被写体にピントが合わせられるようになります。

ただ、デメリットとして、無限遠付近のピントが合わなくなってしまいます…

つまり、接写リングを使うと

最短撮影距離が短くなり、接写できる代わりに遠方のピントが合わなくなる

ということです。

実際、コストを抑えて接写できる点では優れていますが、

私のように、外出先で写真を撮りたい方にとっては、無限遠でピントが合わなくなるのでデメリットのほうが大きいです。

室内で接写だけのみする時があるとか、そういう使い方でない限りは、

接写リングの着脱が手間すぎるので、おすすめしません。

 

最短距離を短くする方法②:ヘリコイド付きマウントアダプターを使う

次に、私が心からおすすめする「ヘリコイド付きマウントアダプター」です。

オールドレンズを最大限楽しむには、ヘリコイド付きマウントアダプターは必須アイテムです。

その理由について説明していきます。

 

まず、「ヘリコイドって何?」って思う方もいるので調べました。

写真機のレンズの繰り出し機構の一種で、鏡胴に切ってある螺旋で作動するもの。

滑らかに少しずつレンズが繰り出せるのでピント合わせに適している。

コトバンク より

要するに、「ヘリコイドという機構でレンズが前後に動かせる」ってことです。

そうなると何がいいかというと、

ヘリコイドという機構により、先ほどの接写リングを入れた状態(=接写可能な状態)と、入れていない状態(=通常通り遠方でもピントがあう状態)をヘリコイドという機構ですぐに切り替えらえるということです。

下の図がそのイメージ図です。

一番のメリットは、

あらゆる被写体の撮影にストレスなく対応できること

「散歩中に小さな花を接写もできる」し、「夕焼けなどの風景の写真」もすぐに撮れるということ。

小さくない被写体にあえて近づいて臨場感を出したりもできるわけです。

那須に行っでドカ雪で帰れなくなりそうになったときの雪。厚みが違う。笑

撮る対象が変わってもヘリコイドを回せばすぐ撮影出来るので、とにかく快適です

オールドレンズを使い分けて撮影している方なら、レンズの交換が意外と手間であることをわかっていただけると思います。

外でのレンズ着脱は、思わぬレンズ、カメラの破損につながりますしね。

 

また、写真を撮りたいと思う瞬間のフィーリングが邪魔されないのも大きなメリットです。

ほら、こんなかわいいキツネが転がっていたら、いくらでも近寄って写真撮りたいでしょう笑

蔵王キツネ村行ったときに撮影。

 

書いていて一つ更にメリットがありました。

それはオールドレンズ特有のことです。

レンズが古いとピントリングが固いレンズもあったりします。

そんな時に、ある程度ヘリコイドを使ってピント調整ができるということ。

お気に入りのレンズだけど、ピントリングが固いので使いにくいとか

ピントリングが少し硬いから格安で仕入れたレンズを使うとか

特定のシーンでも活かせるかもしれません。

私が愛用しているSumarもピントリングがあまり調子いいわけでもないので、基本はヘリコイドだけでピント調整することにしています。

※L39とかM42のねじ込式のマウントはねじ穴が緩くなる感じがしてあまり回したくないんですよね。(個人の感想)

 

次に、実際にどれくらい効果があるか見てみましょう。

<今回使用したもの>

カメラ:nikon Z5

ヘリコイド付きマウントアダプター:焦点工房 LM-NZ M EX

マウントアダプター(L39➡ライカM 変換リング):Urth レンズマウントアダプター

オールドレンズ:Leica Summar 50mm f2

最短撮影距離100cm
ヘリコイド付きアダプターで最大まで寄った時

左が、最短撮影距離100㎝のレンズでぎりぎりまで寄った写真。

右はヘリコイド付きマウントアダプターを使って最大まで寄った時の写真。

※繰り出し量がヘリコイド付きマウントアダプターごとに異なるため、今回の写真はnikon Zマウントのものであることに注意してください。

マジで全然違うことを、理解していただけたと思います。

本当にめっちゃ寄れるようになるんです!!!

いやね、これだけでも普通の現行レンズと近い画角で撮れるようになるんですよ。

お気に入りのレンズで、撮りたい写真の撮れる幅が広がるってだけで画期的ですよね。

ガチでおすすめです。

どうしても「オールドレンズは現行レンズと比較して使いにくくなってしまう要素がある」のは否めないのですが、

ヘリコイド付きマウントアダプターを使うだけでかなりの問題は解消されます。

これで、オールドレンズライフが満喫できますね!

 

ヘリコイド付きマウントアダプターはライカMマウントのレンズが付けられるようになるものを買う。

オールドレンズを楽しむ上で、ヘリコイド付きマウントアダプターが必須アイテムと理解していただけたと思います

続いては選び方についてです。

基本的には、あなたの持っているミラーレスにライカのMマウントレンズがつけられるようになるヘリコイド付きマウントアダプターを買えばOKです。

理由は、ライカのMマウントレンズのフランジバックが比較的短いため、マウントアダプターを更に組み合わせることで、違うマウントのオールドレンズで使いまわすことができるためです。

※フランジバック:簡単に言うと、カメラとレンズの距離のこと。

簡単に図解します。

仮にオールドレンズ側のマウントすべてに対応するヘリコイド付きマウントアダプターを購入してしまうと、下図左側のように、マウントが違うそれぞれでヘリコイド付きマウントアダプターが必要になります。

ここで右図のように、ヘリコイド付きのマウントアダプターをフランジバックが短いライカMマウント(図右側)にします。

すると、ヘリコイド付きマウントアダプターに追加してマウントアダプターを付けることで、「マウントの違う複数のレンズでヘリコイドの機能を使える」ようになります。

なので、フランジバックが短いライカMマウントのヘリコイド付きマウントアダプターを経由してオールドレンズを付けることになります。

ニコンzマウント+ヘリコイド付きマウントアダプター(ニコンZ→ライカMマウント)→マウントアダプター(ライカM→ニコンF)

もちろん、図の緑で示すように追加のマウントアダプターがマウントごとに必要になりますが、

持っている全てのオールドレンズで、接写ができるようになるメリットはめっちゃ大きいです。

そもそも、ヘリコイド付きのマウントアダプターが全てのマウントで売っていない+高価なので、こうするしかないって感じですが。

 

私は焦点工房のものを購入して使っています。

オールドレンズを愛用するものとしては、これまでで購入してよかったもの第一位です。

本当に写真を撮れる幅が広がって、オールドレンズを楽しめるようになりました!

お使いのミラーレスに合わせて購入してくださいね。

ニコンZマウントの方はこちら
SHOTEN LM-NZ M (EX) ヘリコイド付きマウントアダプター (ライカMマウントレンズ → ニコンZマウント)
created by Rinker
ソニーEマウントの方はこちら
富士フイルムXマウントの方はこちら
キャノンRFマウントの方はこちら

まとめ

オールドレンズは、現行のレンズよりも最短撮影距離が長いものが多くあります。

最短撮影距離よりも寄って撮影するには、接写リングをカメラとマウントアダプターの間に挟むことで撮影できます。

しかし、無限遠でピントが合わなくなるというデメリットがありました。

 

そのデメリットを解決するのが、ヘリコイド付きのマウントアダプターです。

レンズが繰り出されるヘリコイドという機構により、無限遠はもちろん、最短撮影距離よりもさらに近づいて撮影することができます

 

オールドレンズを使って写真の趣味を楽しんでいる方は、間違いなく買って後悔しないはずです。

 

ヘリコイド付きマウントアダプターを使って、オールドレンズライフを楽しんでくださいね。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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