こんにちは。motoです。
カメラを始めた(始める)とき、自分が撮りたい写真を撮るにはどの操作をするのがいいのかよくわからなくて困りますよね。
私も例に漏れず、何の知識もないままカメラを始めましたので、操作がよくわからず使っていました。
使っていけばある程度はわかってくるんですが、最初に躓くポイントは人それぞれだと思います。
今回は私がカメラ初心者だった時によくわからなかった以下のことについてまとめます。
- 焦点距離
- F値
- シャッタースピード
- ISO
この辺りを理解しておくことが、自分の撮りたい写真を撮る近道になるので、
ぜひしっかりと理解しましょう!
少しでも「カメラについてよくわかってないけど大丈夫かな…?」
と不安に思っている方の助けになれば幸いです。
カメラ初心者が理解しておくべきポイント①焦点距離
焦点距離っていうと、カメラレンズの●●mmと書いてある●●の部分です。
ズームレンズであれば 24-70mmとか記載があり、
単焦点レンズであれば 50mmとかで記載してありますね。
例えば、私がニコンのZ50と一緒に購入したキットレンズだと、16-50mmと記載があります。
このレンズは、16mmから50mmの範囲でズームができるレンズということがわかります。
ちなみに、焦点距離とは、レンズの位置と、イメージセンサー(撮像素子)の位置のことです。
そんなこと言われてもよくわからん!となりますよね。
でも大丈夫、そんなことよりも下のイメージで覚えてください。
焦点距離が小さいほど広い範囲が映る(広角レンズ)・・・~28とか35mm
焦点距離が大きいほど狭い範囲が映る(望遠レンズ)・・・70mm~
焦点距離がいくつからが広角で…とか、望遠は***mmからだから…とかは正直あまり意味はないと思っているので、
数字が小さければ広角、大きければ望遠。今はそんな感じで十分です。
ただ、今日はそれよりも個人的に覚えておいてほしいのが、
「焦点距離が50mmのレンズ」が人の視野に近いということ。
カメラ初心者に関わらずですが、基本的には
写真を撮ろうと思ったとき、その直前に必ず自分の目で見て写真を撮りたい!と判断するわけですよね。
要するに、いい写真が撮れそうだと判断して写真を撮ろうとするわけです。
その時に、
「目で見る世界」と「カメラで見る世界」がより近いと自分の納得した写真を撮りやすいです。
なので、カメラの初心者は焦点距離が50mmの単焦点レンズがおすすめです。
関連記事
ただ、理解してほしいのは、広角(望遠)レンズがダメというわけではないです。
広角はかなり広い範囲が映ってしまい、被写体の印象がボケてしまいやすいです。
一方で望遠は、被写体を拡大して映したり、遠近感を圧縮して撮影できますが、汎用性に欠ける印象です。
上の理由から、初心者が最初に使うレンズとして最もおすすめなのが50㎜のレンズだということです。
※もちろん、人によって望遠、広角が好き(又は使いやすい)人もいるので一概には言えませんが、私は50mmが使いやすいと感じています。
最初のレンズは無難に50mmの単焦点が良いと思いますね。
カメラ初心者が理解しておくべきポイント②絞り/③シャッタースピード/④ISO
残りの3つはまとめて紹介します。
まず、絞り、シャッタースピード、ISOが何のためのものかと言われて何か答えられますか?
これを答えられる人は、それなりにカメラの知識がある方と思います。
答えられない人も、大丈夫です。基本的なことから学んでいきましょう。
これらの3つについて、最初に理解してほしいことは、
絞り、シャッタースピード、ISOは「光の量を調整する機能」であること。
後でそれぞれを説明して理解してもらえればそりゃそうだよね、
という話なんですけど、最初に理解しておくとこの後の話が理解しやすいと思うので書きました。
【カメラの大前提】写真を撮る時に光の量を適切に調整する必要ある。
また当たり前じゃんという話なんですけど、意外と重要になるのでしっかり理解しましょう。
今回説明する絞り(F値)、シャッタースピード、ISOは光の量を調整するものでした。
では、なぜ光の量を調整する必要があるのでしょうか。
少し考えてみてください。
それは、
光の量が適切じゃないと、「被写体がちゃんときれいに写らない」からです。
下に例の写真を示します。写真は両方フィルムカメラで撮った写真です。
光が強い(左)場合:光の量が多すぎて、被写体の情報が書き消される。
光が弱い(右)場合:光の量が足りず、被写体の情報が少ない。
これはフィルムに限らず、デジタルでも同様で、「写したい像が正しく映らない」ことに変わりはありません。
当たり前のことを言っているだけなんですが、このように、
「光の量の適正化」が写真を撮るうえで重要である
ということは理解しておいてください。
こんな感じで、F値/シャッタースピード/ISOはカメラで理想の写真を撮るには絶対に理解しておいたほうがいいです。
デジタルやフィルムに限らずは、これらを自分で操作していくこともあると思いますので、しっかりと理解しましょう。
絞り、シャッタースピード、ISOの説明は以下の通りです。
- F値(絞り):撮像素子に入る光の量を穴径を変えて調整するもの
- シャッタースピード:シャッターで撮像素子に光が当たる時間を調整するもの
- ISO:入ってきた光を認識する感度
まぁこういわれてもふーん、ですよね。
具体的にもう少し個別に説明していきます。
F値についてもう少し理解を深めよう。
F値は光を通す量を調整する穴径のことでした。F値が大きいほど光の通過する量が減ります。
F値はまぶたをイメージしてもらえればいいですね。
F値が小さい=目を見開いている状態(光が多くなります。)
F値が大きい=まぶたを閉じかけている状態(光が少なくなる)
で、F値を調整すると何が変わるかですが、
- F値が小さいほど、背景がボケる
- F値が大きいほど、ピントの合う範囲(被写界深度)が広がる
みんな大好き背景ボケ。これはF値の小さいものほど発生します。
カメラと単焦点レンズを買ってきれいにボケた写真が撮れた時は感動モノでしたね。
ちなみに、ズームレンズよりも単焦点レンズのほうがF値が小さいものが多いです。
=単焦点レンズのほうがボケた写真を撮りやすいっていうのも、単焦点レンズを初心者におすすめする理由の一つです。
また、逆に「F値を大きくする」ほど、ピントが合う範囲が広くなります。
下の写真は花にピントを合わせて、F値を変えたものです。
左は花にピントが合っていますが、海や草原はピントが合っていません。
対して右は海から花まで広い範囲でピントが合っています。
このように、写真を撮るときに、何を主題として映したいかを考えるとF値を選ぶ目安となります。
- 景色全体にフォーカスしたい・・・F値を大きくして全体にピントが合うようにする。
- 被写体にフォーカスしたい・・・F値を小さくして、被写体に対してピントを合わせる
ちなみに、F値の関係性が覚えられない方には、下記の方法で覚えることをおすすめします。
目が微妙に悪い人が、遠くのものを見ようとした時、目を細めて見ようとしているシーン見たことありませんか?
これは、
目を細める=カメラで言うF値が大きくなるので、ピントが合いやすくなる
ってことですね。実は知らないうちに日常生活で絞りを活用してるわけです笑
シャッタースピードについてもう少し理解を深めよう。
シャッタースピードは光を調整するパラメータとして理解しやすいですよね。
シャッタースピードを速くすればするほど、光の量は減りますし、長くすればするほど、多くなります。
シャッタースピードは特に、動きがある被写体を撮るときにはめっちゃ重要になります。
例えば、F1のようなめちゃくちゃ早いものを撮るときに、シャッタースピードが遅いとします。
その場合、シャッターが開いている間の光を平均して像としてとらえるので、動きが速いものはブレてしまうのです。
なので、動きが速いものについては、シャッタースピードを上げることになります。
逆に、夜景など動きがないものであればシャッタースピードを下げて撮ることができます。
滝などでシャッタースピードを上げて滑らかできれいな写真を撮る手法もありますね。
ISOについてもう少し理解を深めよう。
これまででF値、シャッタースピードについてはある程度理解していただけたと思います。
最後はISO。光に対する感度のことです。
感度なので、ISOを活用するときは主に暗い場所や夜などが多いと思います。
一方で上げ過ぎると、ノイズが多くなり、画質が悪化するので、必要ない場合は上げないほうがいいです。
室内であれば上げても800までにしたほうがいいです。
デジタルであれば、ISOは簡単に変更できますが、フィルムカメラを使う方にとってはそうはいきません。
なぜなら、フィルムの種類でISO感度が決まっているからです。
また、カメラの種類によってはシャッタースピードの上限があったり、F値が固定されていることもあるので、フィルムのISOについては撮るシーンを考えて選んでくださいね。
ちなみに…各カメラメーカーでプログラムモードで
これまでの内容を読んで、光の量を調整するパラメータが3つもあるなら、
一つを可変にして他を固定にすれば良くね?
って思った方もいらっしゃると思います。
はい、その通りです。
各カメラメーカーがプログラムモードとして登録してくれています。
カメラの上部についている丸いノブにPとかAとかSとかMとか書いてるやつです。
下記はNikonの場合ですが、ほかのメーカーもだいたい同じだと思います。
P:絞りとシャッタースピードを自動で決定するモード
A:選んだ絞り(固定)に対して、シャッタースピードを自動で決定するモード
S:選んだシャッタースピード(固定)に対して、絞りを自動で決定するモード
M:絞りとシャッタースピードを自分で決めて撮るマニュアルモード
慣れるまではPかAモードを使って、ある程度こだわりが出てきたらMで撮るといいと思います。
という私はオールドレンズ+Aモードで何も考えず撮ってます。
マニュアルで撮っていたらその都度止まりすぎて自分には合わなかったので、今のスタイルになっています。
別にマニュアルモードで撮ることが脱初心者って訳ではなく、ほとんどの人がその時に応じてモードを使い分けていると思いますので、そこまで気にする必要はありません。
まずは、この記事で書いた内容を理解した上で、
このパラメータを変えるとこうなるなと意識しながらいろいろと撮ってみるのが早いですかね。
まとめ
私がカメラを始める際に、よくわからなかったことについてまとめました。
焦点距離とは、カメラの映す範囲を決める指標です。
焦点距離が小さいほど広い範囲が写り、大きいほど狭い範囲が映ります。
人間の視界に近いのは50mmと言われているので、初めてのレンズは50mm前後を買うといいでしょう。
また、カメラを撮るうえでは光の量を最適にすることが求められます。
なぜなら、光の量が多くても少なくても、像として記録できないためです。
この光の量を調整するパラメータが3つあります。
- F値
- シャッタースピード
- ISO
F値はピントの合う位置範囲が大きく変化する指標でした。
シャッタースピードは、被写体の動きに関係して調整が必要です。
ISOは光の感度であり、夜景等の暗い場面で活用します。
また、各カメラメーカーはシャッタースピードやF値を可変/固定としたオート撮影モードを用意してくれています。
これらを活用して、各々のカメラライフを楽しみましょう。
関連記事下記の記事も参考にしていただければ幸いです。
コメント