【エアプランツの水やり管理】管理方法についてが適正なのか考え直す(ソーキング,水やり頻度,時間)

こんにちは。motoです。
私はエアプランツを育て初めてまだ2年ほどですが、なんとか枯らさずに育てられています。
とは言え、じーっとエアプランツを毎日観察し続けていると、
「エアプランツたちにとってよい環境にしてあげられてないかも?」と思う事がありました。
理由を考えた時、水やりの頻度、時間、やり方が適正じゃないのかも?と思ったので、
原因などを推察し、いったん自分の考えをまとめておきたいと思います。
まだまだエアプランツのビギナーなので少しづつ育て方を最適化中です。
エアプランツの水やり管理について、悩んでいたり、環境をより良くしたい人に読んでいただきたいと思います。
「本当に植物にとって嬉しい管理になっているか?」を再考するきっかけとなればいいなと思います。
私のエアプランツ栽培環境とやり方について
屋外編
※今現在は後述しますが室内で栽培に変えているので少し前のやり方です。
私が屋外で育てていた時は以下のように育てていました。
- 日光は朝の1~2時間のみ直射日光
- 午前の11時以降は、屋外にしては暗め
- 水やりは毎朝
- 肥料はハイポネックス 原液の1000~2000倍希釈 を不定期(月2~3回程)
肥料については、無くとも育つので私のモチベによって不定期であげていました笑。
ずーと室外管理ではなく、冬から春までは室内で管理していました。やはり寒いと調子悪くなったりするため、肌寒くなったころにビビって室内へ取り込んでいます。
また、屋外で育てていたためと思われますが、昨年カイガラムシが発生して大変な目にあいました。
カイガラムシは薬剤が効きにくく、直接取り除くのが有効とのことでしたが、新芽の根本など奥まった場所に奴らは隠れているの非常に厄介です。
多分2~3か月はずっとカイガラムシを血眼になって探していました。
余りにも見えないところに大量に潜んでいたため、クランプだったマレモンティーを分解してバラバラにしてしまいました。

そして根絶したと思いきや発見して絶望みたいなのを永遠に繰り返しです。本当にあいつら許さんよ…
もうカイガラムシはごめんなので、今年から完全に室内栽培に移行しました。
いまはもういない前提で育てつつ、最後に見つけたチャペウエンシスだけ若干隔離気味に育てています。
室内編

決しておしゃれでもありませんけど、昔使っていたローテーブルの上に、チララック(チランジア用のラック)をイレクターパイプで自作して載せています。
サイズを自由に作れるのがイレクターパイプの良いところです。

で、ですね
室外であれば蓄圧式の霧吹きでびゃーっとして終わりなんですよね。
でも、チララックが置いてある場所がめちゃくちゃリビングなんですよね。
楽したいけど今のところは無理かなぁ。部屋の中で霧吹きとかしたくないし、机の上に水も垂れてほしくありません(が、だんだん適当になりつつありますが…)
最初はシンクやふろ場で水をあげてましたが、数が増えてきて限界を超えました。
平日の夜に水をあげるのはなかなかきつい日もありますのでね…
なので今は
- 光はLED管理:7:00-19:00の12時間
- 水やりは週1~2回のソーキング
- 観察(毎日)
エアプランツの水やり 自分のやり方が適正かどうかの疑念がでてきたきっかけ
ストレプトフィラの葉っぱの動きで勘づく
今回の水やりに関する疑念が浮かんできたのは、屋外で管理していた時
「水を毎日あげているのに、何か水足りてないかも…..?」
と思ったとこからです。
きっかけの段階では足りていないというよりは、
「自分、まだやれます。やらせて下さい(水まだ欲しいです)」って感じに近かったかも。
6月と8月に撮った参考画像を載せます。
少し葉焼けさせてしまっていますが、2か月でだいぶ成長したことがわかります。
ただ、注目してほしいのは、8月の写真は葉っぱがくるくるとしているところ。
- 2023年6月ごろ

- 2023年8月ごろ

ご存じの通りストレプトフィラは、水の過不足で葉っぱが伸びたりくるくるすることですね。
毎日水をあげているのに葉がくるくるしているため、
「あれ、水足りてないのかも?」と思い直したという感じです。
今回ストレプトフィラの水が不足しかけている原因として、急に成長したため水が必要になっている可能性があります。
ただ、ストレプトフィラの様子から今回の水やりに関する疑念が出てきたので、
やっぱり「植物をしっかり観察することは大切」だと思いましたね。
水の過不足についてよく観察してみると…。
ストレプトフィラはもっと水を欲しがっている感ありますが、問題にはなっていなさそうなレベル感でした。
対して、よく観察するとレクルビフォリアとジョネシーが怪しい感じでした。
両方アノプロフィツム亜族ですね。
アノプロフィツム亜族は水不足になると葉っぱが丸くなり、吸水しにくくなる状況があるようです。参考


レクルビフォリアは購入時よりも形が乱れ、葉っぱが丸まっているように見えますね。
きれいだった形状がちょっと暴れだしていることから、ちょっと前から異変は感じていました。
私がアノプロフィツム亜族系を育て始めてしばらく経って、育て方がある程度わかってきたときに思ったことは、
アノプロフィツム亜族系は水をしっかり吸わせるのが難しい
霧吹きで朝ちょろっと上げたくらいでは全然足りません。
例えば、下の写真。中心部に写っている葉っぱは確実に丸まっていますね。

これは間違いなく水が不足気味な状態です。
次にジョネシーです。
購入時から若干丸まっているようですが、直近はそれがより顕著になっていますね。


こんな感じで、もともとは普通だった葉っぱが丸まっていれば水不足の可能性がありますので、チェックしてみて下さい。
私の環境においては、レクルビフォリアとジョネシーが問題なく育成できる環境を整えるのを第一目標とします。
ただし、あくまでも趣味の範疇なので手間とかそのあたりの工数も考えた上でやり方を整えようと思いました。
本題 エアプランツの水やりについて再度考え直す
水が足りないなら、頻度をあげるか?
自分の水やりは毎朝ですが、1回/日で足りないとなると、厳しいな、という感覚です。
普通の会社員であれば選択肢として朝晩の2回にするという選択肢がまず最初に出てくると思います。
毎日定時上がりが約束されているならまだしも、クタクタになった状態で水をあげなければならないという感じではやりたくないなと思いました。
あくまでも趣味は楽しくやりたいのでね。
私としてはできれば毎日1回までにしたいところです。(少なくとも平日は。)
水不足の理由はあるか?
次に、水が足りていない理由について考えてみます。
私の環境下で関係ありそうな項目を列挙します。(正しいかはまた別)
- 個体の急成長による水不足
- 直射日光の当たる時間
- あたえる水の量
- 気温
- 風
1.個体の急成長による水不足
まず、1つ目はストレプトフィラのように急成長した影響で水が足りていないということ。これについてはいいことだとしてひとまず置いておく。
(でもこれが主原因だったとしても解決しないんだけど)
2.直射日光の当たる時間
私の場合は朝の1~2時間程度直射日光が当たります。
この時間が、ちょうど私が朝水をあげるタイミングと被っています。
この場合直射日光により植物が水を吸収する前に水が揮発してしまう場合が考えられます。
この辺りは光の当たる時間などを加味して配置位置を微調整すれば、軽い水不足くらいのものは解決できそうです。
一方先ほどのジョネシーのように不足が深刻な場合は配置位置では難しいと考えます。
この場合の対策としては2つ
- 水やりの時間を(朝→夜に)変える
- 水をやる時間を増やす
水やりの時間を夜にすれば、水が揮発しにくいので、吸水できる量は増えるはず。直射日光が主原因だった時、これで解決しそう。
次に水をやるをやる時間を増やすこと。
例えば乾きやすいものに最初水をやり、最後にまた水をやることで、多少水の揮発分を補充するようなイメージ。
ただ、揮発しやすい環境をどうにかしないと大した効果はないかもです。
3.与える水の量
これについては、蓄圧式の霧吹きでビタビタに水を与えていますので、基本は大丈夫だと思っています。
霧吹きでちょこっと水を吹きかけるような感じで育てている人の場合は、ここが効きそう。
4.気温
気温については、極端に暑い地域に住んでいるわけでもないので、たぶん問題ないと考えています。
そもそも、日当たりは決して良いわけではないので、たぶん日中はまだ涼しい(涼しいというより、マシという表現が正しいかも)です。
なので、これは問題ないはず。
5.風
最後、風。これが実は効いていた株もあったかもってうっすら思っています。
というのも、自然の風の場合は、あらゆる方向から、不定期に風が吹きますよね。
ただ、自然の風が問題なのではなく、問題は室外機から噴き出す風です。
クーラーをつけた時に、風が吹き出すアレです。
今年も暑いので、就寝~朝出社までは間違いなくクーラーがフル稼働しています。
当然朝出社前にエアプランツに水をやるため、水をあげた後も室外機からの風は吹き出している状態になっているんですよね。
もちろん、直接吹き出した風が直にエアプランツに当たっているわけではないのですが…
ですが、室外機から噴き出した風が壁にあたり、エアプランツの周りを通過していっていることは間違いないです。
室外機の風をルーバーという板で風の向きを変えるやり方もあるんですが、住んでいる物件の構造上風の影響を0にはできそうにないという残念仕様。
まぁこの辺はもうどうしようもないということにして、なるべく風の影響が小さそうな配置にするしかありません。
結局、私はソーキングで水を吸わせることにしました。
上で記載した通り、自分の環境で問題となっていそうな主原因は下記2つ。
- 直射日光の当たる時間に水をあげている
- 室外機の風の影響
かかる手間と自分の楽しさを取ると、対策が簡単にはできなさそうです。
どうやって水の不足を解決するかを考えました。
結局のところソーキングですね。
ソーキングとは、エアプランツを水のなかにSoak(漬け込む)することです。
ソーキングはについては賛否両論的なところもありますが、私は
趣味レベルで育てているので、枯れなければOK。
リスクとして、褐斑細菌病などのバクテリアが水を介して移ってしまうことはありますのでそのあたりは注意が必要です。
基本自然界で言うと、エアプランツが水に長時間浸かることはありませんのでね。
私もどちらかと言えば自然環境を再現したい派でした。
が、、、私はエアプランツの育成を楽しみたいんですよね、とにかく。
水やりの頻度を上げれば自分への負担が上がってしまい、エアプランツを楽しめなくなってしまう。
それだけは避けたいんですよね。
なので、ソーキングでもなんでもやってみましょう。百聞は一見に如かずです。
ということで、ドボンと。※写真はジョネシー



今回は実験的にやっただけであんまり時間はカウントしていなかったのですが、2hくらいでちょっと良くなったかも?
というような違いは見えました。
ソーキングをする際はあまり長すぎないようにしましょうね。
長すぎると弱ったりするので、どの程度やれば葉がピンとするかを少しづつ実験してみてください。
【追記】ソーキングを続けてみた感想
この記事を書いてから、エアプランツをソーキングすることを続けてきました。
私の結論を言うと「自分の環境ではやって正解」でした。
自分の環境では、毎日水をやってもエアプランツが乾燥気味となっていました。
特に、水を欲しがる系のエアプランツ(ガルドネリとかスークレイ)の雰囲気が変わってきました。(悪い方向で)

上の写真のときが、あまりよくなかった可能性の高い状態。
葉っぱが内側に丸まってきており、草姿が乱れています。
様子を見ながらソーキングを何度か繰り返して、「これまでよりもよくなったか?」を意識して観察を続けると、
明らかにソーキング後で調子が良くなったと感じました。草姿だけでなく、葉と株全体でハリがでました。
あのですね、変化が分かりやすいエアプランツはめっちゃわかりやすく「完璧な状態」って感じに良くなります。
まぁ完璧って思わなくとも、明らかに良くなったと感じることがあるはず。
うちのガルドネリは特にわかりやすく葉っぱがピンとします。
このエアプランツの水やり前後で状態が良くなるのがめちゃくちゃ楽しいです。(私は)
ただ、徹底してほしいのはソーキング後に水をしっかり切って長時間濡れっぱなしにしないように気を付けましょう。
例えば、風通しの良い場所に置いたり、サーキュレータの近くに置いておくなど。
私はお高いレアな株の生長点が取れてしまったり、クランプがばらけるなど、ちょいちょいやらかしています。
種によっても蒸れやすかったりしますので慎重に行きましょう。
あなたの育成環境も影響あるので、観察を続けてどの程度気を付けないといけないのか確認しながら調整していってくださいね。
また、ソーキングは植物が水窒息するリスクがあります。長くやりすぎるのは危険なので長くても8hまでにしたほうがよいです。
最初は様子を見ながら30分くらい、その後様子を見ながら調整してみてください。
まとめ
エアプランツを育てていくうえで、管理方法が適正かどうかをちょくちょく考え直すことは重要です。
今回、毎朝水をあげる管理をしている状態でもストレプトフィラの葉が少しうねりだしたことをきっかけに水が不足する原因を列挙してみました。
私の場合は、水をあげる時間帯と丁度植物に直射日光が当たる時間が重なっていること、
室外機から噴き出す風がエアプランツの近くを通っていることが影響しているのではないかと考えました。
上の2点は、環境を変えたり自分に負荷がかかるため現時点ですぐに解決できそうにないと考えて水不足にならないためにどうするか、というアプローチでソーキングをすることにしました。
実際に日常のみずやりで、水が足りていない(乾燥気味の)ものについて
ソーキングをすることで、エアプランツの草姿や葉のハリなどが改善されました。
この記事を読んで、自分の育成環境が適正かどうか考え直すきっかけとなれば嬉しいです。
よきチランジア(エアプランツ)ライフを!