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【簡単】小型チランジアのコルク着生をやってみよう

コルクブロックに着生したカピラリス
moto

こんにちは、motoです。

チランジアは乾燥に強く、育てやすいのでつい集めてしまいますよね。

特にディアフォランテマ亜族を中心とした小さいチランジアはコレクション性が高く人気がありますよね。

私も例に漏れず、カピラリスをコレクションしている一人です。

特に似たチランジア(もしくは同種)が増えてくると、管理がしきれなくなり大変です。

チランジアを集めるのは最高ですが、このペースで増えるといずれはどれがどれかわからなくなりそうでした。

そこで、自分でタグを作成して管理することにしましたが、小さなのチランジアにタグをつけるのは気が引ける…

ということで、小さいコルクにつけて、そのコルクに対してタグを付ければいいかという結論に至りました。

コルクにつけた小型チランジアたち

この記事では、小型のチランジアをコルクブロックに着生させる簡単な方法をご紹介します。

簡単にできますので、ぜひ一緒にやってみましょう!

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はじめに:小型のチランジアを着生させるのがおすすめなのはなぜか

小型のチランジアはかわいい上に、育てやすいものも多いのでつい集めてしまいますよね。

そうやってチランジア沼に入ったころ、陥りやすいのが似たチランジアが増えてくること。

例えば、チランジア カピラリスは小型のかわいいチランジアですが、産地などによって細かい違いがあります。

カピラリス系はここ半年前くらいから集め始めましたが、どんどん増えてきて以下の通り、ごちゃごちゃしてきました。

ぽん置き管理の小型チランジアたち。写真だけでも6種類のカピラリスがいます。

タグよりも小さなチランジアに、タグをつけるのはちょっと気が引けてしまい、このような管理をしている人もいるんじゃないでしょうかね。

見た目や葉の長さや太さ、花の色などが違っており、よーくみれば違いがあるのですが、いずれわからなくなってしまいそうです。

産地などのデータを紛失すると、コレクターとしては価値が半減してしまいますからね。

植物を趣味にしている人の大半は産地の情報があれば知りたいと思いますので。

なので、購入時の情報は無くさないよう管理をしていくことが大切です。

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もちろん購入時にタグがついているものも多いのですが、私個人的には植物に直接タグを付けたくない派です。

ワイヤーやタグが植物に触れて、傷ついたりしてしまう気がするんですよね。

なので、購入時についていても写真のように取り外して管理していました。

ただ、タグをつけていないと種類が増えた時わからなくなってしまう…

そこでおすすめなのが、チランジアを着生させたうえでタグをつけて管理することです。

一般的に着生させることで、下記のメリットがあります。

  1. 固定されるため、栽培条件が整いやすい
  2. 成長の変化を追いやすい
  3. 直接触れないため、ストレスやダメージが少なくなる

着生材としては主に下記のものがあります。

  • コルク
  • 流木
  • バークチップ
  • ヘゴ板

コルクは、バークや流木よりも耐久性に優れることから、個人的には一番好きな着生材です。

流木はそれなりにサイズが大きくなりがちですし、水を頻繁に浴びるため劣化を感じますね。

それに対し、コルクはどちらかというと吸水せず水をはじきます

また加工性に優れるので、自由にサイズを決められるのです。(コルク樹皮などは分厚くカットが大変なことが多いです)

なので、コルクは小型のチランジア着生にぴったりということです!

次に、着生させるメリットを見ていきましょう

【着生メリット1】固定されるため、栽培環境が整いやすい

例えば、「着生させずに栽培する」場合と「着生させて栽培する」場合を考えます。

着生させた場合は、定位置(向き/配置角度/配置場所)が決まりやすいのに対し、

着生させず置いておく場合はあまり気にしないため、光の当たる方向や机などの面と接する場所がバラバラになりがちです。

きれいに育てる上では、光、風などの環境を安定化させたほうがよいですね。

着生させると、自分の仕立てたいように育てられるのでおすすめです。

【着生メリット2】成長の変化を追いやすい

チランジアを着生させると「植物の成長の変化」を追いやすくなります

写真を日頃から撮っておくことで、比較対象に着生材があるため成長の程度がわかりやすいということです。

植物の成長は誰にとっても嬉しいことのため、成長の変化がわかりやすいのは嬉しいですよね。

流木に着生させたストレプトフィラ(1年前)
流木とストレプトフィラ(1年前)
流木に着生させたストレプトフィラ(現在)
流木とストレプトフィラ(現在) 成長がわか

左は一年前のストレプトフィラで、右が現在です。

流木に着生させていることで、サイズが少し大きくなっていることがわかりやすいですね。

【着生メリット3】受けるダメージやストレスが少なくなる

植物を育てているとあるあるですが、成長しているかどうか気になってよく観察しますよね。

「植物を観察することが植物育成の楽しみの一つ」ですからね。

着生材などにつけていない場合は、チランジアを直接触って観察することになります。

その際、株にダメージやストレスを与えてしまうデメリットがあります。

一方で、着生させたチランジアならば株に触れることが最小限になるため、チランジアにストレスを与えずに、観察し放題ということです。

ただし、このメリットについては、着生させなければならないわけではなく、ワイヤーなどで巻いて吊るすなどの対策でもほぼ同じメリットが得られます。

ワイヤーで吊るすこともおすすめです。また別途紹介できればと思います。

さあ、準備をしよう!コルク着生に必要なものリスト

  • 小型チランジア:カピラリス、ロリアセアなど
  • コルク板・コルク樹皮:今回はコルクブロックがおすすめ
  • アルミワイヤーΦ2mm:コルクにつけるフック用
  • 固定用のワイヤー:接着剤やタイツでも代用可能ok
  • 穴をあける工具
  • ワイヤーを加工する工具:平ヤットコ、ニッパー

小型のチランジア着生にはコルクブロック(板)がおすすめ

チランジアの着生によく使われるのはコルク樹皮ですが、小型チランジア用に小さくカットするのは意外と大変なんですよね。

ものによりますが、分厚かったり、平たくないので切りにくいのです。

ということで、小型チランジアの着生にコルクブロック(板)を使うことにしました。

こちらのコルクブロックという商品がちょうどよさそうな厚みで、よさそうです。※送料がかかるのが気になりますが…

平らなコルクブロックとは言え、カッターで切るのはちょいと大変です。

でも、バージンコルクを切るよりはるかに楽なので頑張りましょう。

コルクにつけるフックはアルミワイヤー 直径2mmがおすすめ

ワイヤーはアルミの素材がおすすめです。

ワイヤーの直径が小さいほど、簡単に曲げられます。

ただし、チランジアが成長したり、クランプになった時に支えきれないリスクがあるので、フック用には2mmがおすすめ。(直接吊るす場合にも2mmがよいです)

アルミワイヤーはダイソーやセリアなどでDIYコーナーとかに置いてあります。

2mmのワイヤーを手でうまく曲げるのは難しいので、平ヤットコがあるとよいです。

おすすめはAnnexのヤットコです。細かい作業にも使いやすいですよ。

穴開ける工具や、ワイヤーを切る工具は多分100均で大丈夫です。

写真で解説!小型チランジアをコルクに着生させる手順

コルクに固定させる方法はいくつかあります。

例えば、

  1. チランジアの根っこを使う(発根している場合)
  2. 接着剤で固定する
  3. ワイヤーやタイツで固定する

などです。

今回はワイヤーで固定して着生させる方法を紹介します。

コルクとチランジアの準備

着生させるコルクを切り出します。

アルミワイヤーでフックをつける

ラックに掛けるためのフックをつけます。

固定する位置を決める

チランジアを動かしてみて、しっくりくる場所を探します。

その後、チランジアを固定するためのワイヤーを通す穴を開けます。

しっかりと固定する(ワイヤーで固定する)

着生Step1:コルクとチランジアの準備

まずはコルクとチランジアを準備します。

コルクの幅は、ざっくり茎よりも3~4倍くらいの幅があるといいと思います。

小型チランジア着生に使うコルクブロック(板)

今回は2cmくらいの幅でカットし、それを半分にすると上の写真のようにちょうどいい感じになりました。

このコルクにフックを付けていきます。

着生Step2:アルミワイヤーでフックをつける

コルクにフックを付けるために必要なアイテム

まずは、先ほど準備したコルクに穴をあけて、アルミワイヤーを通します。

このとき、コルクの穴がしっかり貫通していないと通しにくいので、ワイヤーが通る穴が開いていることを確認してから通すのが良いです。

コルクにアルミワイヤーを通している写真

下の写真のように、ちょうどいいフックの長さになるように調整します。

この時、後でフックが短いと直すのが面倒なので、長めに残しておいても大丈夫です。

次に、フックじゃない側を折り返します。

次に、折り返したワイヤーをちょこっと残してカットします。

このちょこっと残したワイヤーはフック側に巻き付けるので、短すぎないほうが良いですね。

巻き付けるのがちょこっと大変かもしれませんが、下のように巻き付けます。

最後に、巻き付けたワイヤーが緩まないように締めます。具体的にはヤットコでつかみながら、巻き付ける方向に回します。

下の写真で言うと、コルクをおさえながらワイヤーをヤットコでつかんで時計回りに回す感じ。

これで完成です。

さぁ、次にチランジアの固定ステップです。

着生Step3:固定する位置を決める

今回はチランジアをワイヤーで固定します。ワイヤーは柔らかいもののほうが良いですが、アルミワイヤーで固定することもできます。

その場合は直径1mm以下のワイヤーがいいと思います。

私は今回チランジアのタグ付けなどに使われるラッピングワイヤーを使用します。

かなり柔らかい素材で、チランジア愛好家の方が多く使われていますので、おすすめ

まずは固定するチランジアをコルクに置いてみて、向きなどをイメージします。

この時、チランジアの根本がコルクに押し付けられる側で固定する方が、後々根で着生できる可能性が高いです。

ワイヤー固定だけでずり落ちてしまいそうな場合は、コルクの着生させる面を少し掘って、チランジアの根本がずれにくくなるようにするのも一つです。

固定イメージが決まったら、ワイヤーを通す穴を2か所開けます。

その後、あけた穴にワイヤーを通します。

着生Step4:しっかりと固定する(ワイヤーで固定する)

先ほど穴をあけて付けたワイヤーの間にチランジアを通します。

チランジアの葉っぱなどの位置を利用して、ずり落ちにくくなるようワイヤーの位置を調整してください。

そのあと、ワイヤーをねじって、ずり落ちないようにすれば完成です。

コルクブロックに着生したカピラリス

思ったよりも簡単だったのではないでしょうか?

自分が思ったよりもいい感じにできて満足度が高いです。笑

まとめ:あなただけのコルク着生チランジアを楽しもう!

コルクに着生させることで、チランジアの収集と管理が捗りますね。

今回紹介したコルク着生の方法はあくまでも私がやっているやり方の一例です。

ぜひぜひ、みなさんもコルクの着生に挑戦してみてください!

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趣味や子育てに勤しむ   ふつうのアラサー
カメラ(特にオールドレンズ)やチランジアの育成を趣味にしている人。                               気になったことは「とにかくに挑戦してみる」をモットーにいろいろとやっていきます。
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